ホーエンハイムの最期に号泣!過去や息子との関係

鋼の錬金術師 ホーエンハイム

 

鋼の錬金術師に登場する「ホーエンハイム」は、本作の主人公エド&アルの父親であり、間違いなく物語における重要人物です。

 

原作者の構成力が非常に優れているので、彼の本性や目的などがぼかされており読者の多くを悩ませ続けた存在でもあります。

 

そんなホーエンハイムですが、とんでもない裏話があるのをご存知ですか?

 

ここでは、ホーエンハイムの過去や目的、息子との関係や結末などについて紹介していきます。

 

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1.ホーエンハイムが経験した複雑な過去とは?

 

鋼の錬金術師 ホーエンハイム

 

鋼の錬金術師の主人公エド&アルの父親として登場するホーエンハイムは、本作の黒幕にしてラスボス「お父様」と顔がそっくりです。

 

その理由は、ホーエンハイムの過去を知ることに明らかになりますが、そうした事柄が曖昧の状態では、原作者の手法で同一人物のように見せられていました。

 

ですから、「父親がラスボス」という風に解釈する読者も多く、あらゆる意味で興味をそそられる人物だったのです。

 

では、物語の核心に迫るホーエンハイムの過去を以下からネタバレしていくので、閲覧する際は自己責任でお願いします。

 

ホーエンハイムは、古代文明「クセルクセス」の民の生き残りであり、人間の形を取った賢者の石そのものと表現できるでしょう。

 

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プライドの能力がムゴい…
性格や正体、意外な結末

 

元々彼は、青年期に奴隷として扱われ「奴隷23号」という呼称で呼ばれ、人間として扱われない過酷な日々を送りました。

 

そうした中、頭脳明晰な錬金術師が彼の血を媒介にして、新しい錬金術を完成させようと日夜研究に没頭していたところ、偶然にも後に「お父様」と呼ばれる人造人間を誕生させます。

 

扉からやってきたお父様は、フラスコの中の小人と呼ばれるほど身動きに制限されており、その境遇に不満を感じていました。

 

不老不死になりたいという王の欲望につけこんだお父様は、国土錬成陣により、クセルクセスに住む100万を超える民を賢者の石にします。

 

同じ血が通うホーエンハイムに、お父様は特別な感情を向けていたので賢者の石の半分(53万6329人分)を分け与えられることに。

 

こうしてホーエンハイムは不老不死のような肉体となり、数千年は生き続けるようになりました。

 

壮絶な過去、そしてお父様との出会いがホーエンハイムの人生を大きく変えたんですね。

 

 

2.ホーエンハイムが抱いた壮大な目的

 

鋼の錬金術師 ホーエンハイム

 

ホーエンハイムの過去を見ると、裏の主人公と呼ばれる理由が分かりますが、不老不死のような肉体を手に入れた後はどのような目的を持って生きていたのでしょうか?

 

実はここも、物語と深く結びつくポイントであり、知っておくとよりストーリーの流れを理解できるようになります。

 

ホーエンハイムは、賢者の石という「人間の魂」のような存在を、およそ53万人分も体内に留まらせていたことになります。

 

それら一つ一つを、お父様は単なるエネルギーと考えていましたが、ホーエンハイムは「一人一人」と捉え、同じ人間であると理解。

 

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長い時間かけて、ホーエンハイムは自らの中にある賢者の石全てとじっくり対話をしており、魂はホーエンハイムの味方になりました。

 

つまり、長い人生における目的の一つが、「賢者の石になったクセルクセス民との対話」だったのです。

 

長い時間を生きてきたので、知識は他の人間を圧倒するまでになり、賢者の石の能力のおかげで偉大な錬金術師として名を知られます。

 

その後、「トリシャ・エルリック」という女性と恋に落ち、本来の「人間であることの喜び」を感じるようになり、本作の主人公エドとアルの父親に。

 

普通の人間として、「老いて死ぬ」にはどうすれば良いのか、その点を生涯ずっと目的として研究していきました。

 

お父様は「完全という存在(永遠に死なない)」ことを目的にし、ホーエンハイムは「普通の人間のように死ぬ」ことを切望していたのです。

 

同じ血が通う者同士であっても、考え方が真逆に描かれているのは、原作者がうまく人間の"心"を表現している結果でしょう。

 

 

3.ホーエンハイムに見られる意外な性格

 

鋼の錬金術師 ホーエンハイム

 

想像もできない長い人生を歩んできたホーエンハイムですが、どのような性格をしているのでしょうか?

 

  • お人好し
  • 愛情豊か
  • 明るい
  • 優しい
  • 自分に厳しい
  • 悲壮感漂う
  • 責任感が強い

 

物語が進むにつれて、ホーエンハイムは上記にあげるような性格をしていると明らかになってきました。

 

後述するような理由から、妻や子供たちの前から忽然と姿を消しましたが、本来の彼は愛情豊かな性格をしています。

 

つまり、妻と子供が大好きで常に気にかけているような、人格面で素晴らしい人物です。

 

明るく優しくお人好しですが、その数奇な人生のために悲壮感が漂っているのも、読む人を惹きつける魅力の一つ。

 

また責任感が強く、自分に厳しいという性格も本編を通して理解できます。

 

 

4.ホーエンハイムと「息子たち」との関係がヤバかった…

 

鋼の錬金術師 ホーエンハイム

 

鋼の錬金術師のホーエンハイムは、愛情深い性格でありながら妻や息子たちの前から忽然と姿を消しました。

 

それにより、息子は「薄情な父親」と解釈し憎しみすら抱いていたのです。

 

愛情を感じているのであるならば、どうしてホーエンハイムは家族を残して一人どこかに消えてしまったのでしょうか?

 

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それは、やはり愛情があるがための行動であり、ホーエンハイムの人間性がより高く評価されました。

 

不老不死のような肉体を持つことで、彼の心は少しずつ変化していきましたが、妻との出会いで「人間としての心」を取り戻します。

 

そして"老いて死ぬ"ことを目的にしながら、数々の研究を開始したんですね。

 

するとその過程で、自分と深い繋がりを持つ「お父様」が、何やら別の野望を抱いているようだと認識。

 

それが確信に変わる頃には、自分のコピーのような存在であるお父様の野望を、自分が阻止するしかないと決心します。

 

この野望を野放しにしておくと、地球そのものが破壊されてしまい人類が滅亡するという危機をいち早く察知したホーエンハイム。

 

止めるのは自分しかいないと考え、家族に危害が加わらないように姿を消したのです。

 

ホーエンハイムは息子が嫌いだったワケではなく、大好きであるがゆえに苦渋の決断を下したと言えるでしょう。

 

 

5.ホーエンハイムが経験した壮絶な最期

 

鋼の錬金術師 ホーエンハイム

 

お父様の重要な「約束の日」を前に、ホーエンハイムはその野望を食い止めるべく立ちはだかります。

 

彼の中には53万6329人の賢者の石(魂)があり、それらが仲間として一緒に行動してくれるので心強い気持ちでいっぱいでした。

 

ところが、予想以上に完全体になったお父様は強く、一人で挑んでもあっけなく敗北し囚われてしまい国土錬成陣の発動を許します。

 

しかしホーエンハイムはこの事も予期しており、カウンターを発動させてお父様を追い込み、息子たちを彼の強力な攻撃から守ったのです。

 

最終的にお父様は真理の扉の前に立たされ「真理」との対話で、扉の中(永遠の無)に閉じ込められ敗北。

 

勝利を収めたホーエンハイムですが、満身創痍で体内の賢者の石も残り1つという状況。

 

傷だらけで動くのが精いっぱいという状況で、彼はトリシャの墓の前まで行きそこで静かに息を引き取りました。

 

常に考えていた「死」を、愛する妻の前で成し遂げることができたその顔は、今まで見たことのない安らぎがあったのです。

 

 

まとめ

 

鋼の錬金術師 ホーエンハイム

 

ここでは、ホーエンハイムの過去や目的、息子との関係や結末などについて紹介していきました。

 

ホーエンハイムは元々奴隷としての日々を送る、何でもない人物でしたが錬金術師が彼の血を使ってお父様を作ったことで人生は一変。

 

自分の分身ともいえるお父様を倒すことを目標に、家族とも離れながら頑張っていったのです。

 

その最期は、鋼の錬金術師の中でも涙腺崩壊するエピソードとして知られています。